NILTON CASTRO/MES MAINS [NRJ-0748]

販売価格: 4,800円

ニルトン・カストロの『Mes Mais』は、そのユニークな表現スタイルだけでなく、リリース時期はおろか、いつ録音されたのかさえ不明というミステリアスなリリースだ。非営利団体スタジオ・ピッコロのオーナー、ヴィンセント・ブルーリーによると、このアルバムは70年代に録音され、最終的に90年代初頭にリリースされた可能性がある。このアルバムはもともと、リズムとコーディネーションに重点を置いたクラスでダンサーの伴奏をするためのものだった。ニルトンがパーカッションの専門家であることから、このアルバムの焦点は、彼自身が演奏するアフロ・ブラジリアン・リズムの数々を、合唱、フルート、鍵盤／鉄琴を加えて紹介することにある。ニルトンの力量と、（レコード・リリースの裏にありがちな）典型的な金銭的プレッシャーから解放された結果、アルバム全体を通して魅力的で純粋な表現が感じられる。しかし、聴き手を前代未聞の至福の世界へと誘うのは、ここしばらくの間、ディガーやコレクターの好奇心を悩ませてきた「Ondes (Les Vagues)」だ。タイトル通り、ハーモニーのクレッシェンドがエレガントに行き来し、ニルトンの繊細なパーカッシブ・パターンに重なり、幻想的な美のオーラル・ランドスケープが広がる。リマスターされ、オリジナルのアートワークで正式に再発された。

A1: Agabi Aluja