GERRY WEIL/THE MESSAGE [NRJ-0456]

GERRY WEIL/THE MESSAGE [NRJ-0456]

販売価格: 3,630円

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1957年に17歳でオーストリアからベネズエラに移り、現在も同国を代表する音楽家として活動するという異色の経歴を持つピアニスト、ジェリー・ウェイル。そんな彼がキャリアの初期に当たる1971年にマイルス・デイヴィスの『ビッチェズ・ブリュー』に触発され録音したというのが本作『The Message』である。参加したのはのちにベネズエラを代表するバンド/楽団の中心を担うことになるミュージシャン達。いわば当時の新進気鋭ミュージシャンもよるドリームチームを率い、北米の先鋭ジャズ、ロックやソウル、そしてカリブ音楽の伝統までを、迸る実験精神で融和させたのが本作なのである。

古き良きビッグバンド・サウンド調からスタートし、イラケレを思わせるソリッドなホーンズやエレキギターが挿入される"The Joy Within Yourself"、ロス・ケニアやエル・トラブコ・ベネゾラーノでのちに活躍するアルベルト・ナランホとグルーポ・マンゴー/アルフレド・リナレスにも参画するフレディ・ロルダンによるへヴィ―なグルーヴが聴きものの"The Bull's Problem"、当時のヒッピー/サイケデリック・ムーヴメントにも影響を受けたというファンキー・アンセム"The Message"、ベネズエラ版スピリチュアル・ジャズとでもいえそうな“Johnny's Bag”、ビニシオ・ルドビクのヴォーカル、アルデマーロ・ロメロ&ヌエバオンダでも中心を担ったミカエル・ベルティの印象的なベースをフィーチャアしたエレクトリック・ジャズファンク "What Is A Man "、同時期のブルーノート作品を思わせる瞑想的かつグルーヴィーなラスト・チューン"Little Man"に至るまで。

マイルス、ジミ・ヘンドリックス、タワー・オブ・パワーといった同時期の北米の音楽に触発されながらも、自身のルーツを希求し独自の音楽を模索した熱いエネルギー迸る濃密な全6曲。ジャズ、ラテン音楽史の双方に刻まれるべき脅威の名作といえるだろう。

A1.The Joy Within Yourself
A2.The Bull's Problem
A3.The Message
B1.Johnny's Bag
B2.What Is A Man8
B3.Little Man

商品詳細

Condition S(新品)
Label MUSICA INFINITA
Country UK
Format LP
First Released 2021