KOJOE/BLACK SMOKE RADIO [CM-0155]

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なんと言っても、KOJOEの渋い声としゃべりが、まずいい。ニューヨークのブラック・コミュニティで培われたであろうセクシーな声音とワイルドな英語のアクセントにうっとりする。バイリンガルのFMパーソナリティにありがちな、カブレが鼻につく胡散臭さというものがない。“本物感”とも異なる、絶妙な個性がある。そんなKOJOEが、ソウル・ミュージックを紹介していくというラジオ形式のMIXCDが『Black Smoke Radio』だ。かつてイギリス人のライター、クライヴ・アンダーソンは、「ソウル・ミュージックは完全なる声の芸術である」と定義したが、その説に即していえば、KOJOEのしゃべりがソウルそのものだ。そして、KOJOEが自分の愛するソウルを新旧織り交ぜながら厳選しているのがいい。最近はなんとなくこの曲が流行しているから紹介してみますという妥協や中途半端さがない。この曲でなくてはならないという必然性と溢れんばかりの愛が伝わってくるから、こちらも熱い気持ちで聴くことができる。歌詞や曲の背景や裏話についての解説も興味深く、はっきり言って、勉強になる。セレクトされているのは、ジャンル名でいういわゆるR&Bではなく、ゴスペルやリズム&ブルースの精神を継承したソウル・ミュージック――ダニー・ハサウェイ、Bj・ザ・シカゴ・キッド、ミゲル、メアリー・J・ブライジ、ミュージック、etc――だ。そしてKOJOEは最後に、フランク・オーシャン“We All Try”の見事なカヴァーを披露する。ソウル・ミュージック、最高!(二木信)


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KOJOEは、新潟県十日町市に生まれた。転校に転校を経て群馬県高崎市に小学校の時にたどり着く。17歳の時に渡米を決意しNEW YORKへ渡った彼は、BRONXそしてBROOKLYNのFLATBUSHに住んだ後QUEENSのHOLLISで落ち着く。USアンダーグラウンドを代表する名門ヒップホップ・レーベル、RAWKUS RECORDSが、「RAWKUS 50」と題してアンダーグラウンドの新鋭アーティストを50組選出し、彼らのアルバムをデジタル配信で一挙リリース。そのプロジェクトにたった一人だけ抜擢された日本人でもある。その時のアルバムタイトルが「RAWNIN」。日本語と英語を巧みに絡ませFLOWするかと思えば歌も歌いまるで別人と間違える程である。日本のリスナーにとっては「待ってました!」と言う様な、今世紀最も重要なHIP HOP ARTISTである。そのKOJOEが日本に帰国し「KOJOE TUESDAYS」と題し2011年3月から7月の4ヶ月間に渡り今までにないハイクオリティーの無料配信キャンペーンを決行しそれから4枚立て続けにMIX TAPEを2011年リリースし続け都内の主要専門店のチャートで全てのリリースでチャートNo. 1を獲得!しかもUSでRaekwonそしてKuruptと共演し強豪を退きファーストシングルをUSコンピアルバムで勝ち取るなど話題が尽きない。1枚目のアルバム「Mixed Identities 2.0」でラッパー、歌手、プロデューサーとしての存在感を証明し、2枚目「51st State」でKOJOE自身ずっと苦悩してきた日本人の在り方を世界に訴いかけた。3枚目はOlive Oilプロデュースで「blacknote」を2014年に発売予定。この男の動きを見逃せない。

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Condition S(新品)
Label BLACK SMOKER
Country JAPAN
Format CD
First Released 2014